簿記2級のテキストが多すぎて選べないという人は多いです。
書店にはいろんなテキストが並んでいて、どれも良さそうに見えるし、SNSやブログでも人によっておすすめがバラバラ。
私自身、正直、どれが良いのかなんてまったくわからなかったんです。
でも、気づいたんです。合格するために必要なのは「どのテキストか」ではなく、「買ったあとにどう活用するか」だということに。
この記事では、テキスト選びで迷っていた私の体験談と、実際に使ってみた教材の感想、そして「迷って手が止まっている人」へのアドバイスをお伝えします。
テキストが多すぎて、選べなかった
簿記2級を独学で勉強しようと思ったとき、最初につまずいたのが「テキスト選び」でした。
書店の資格コーナーに行ってみると、知らない名前の本がずらりと並んでいて、
- 『スッキリわかる』
- 『みんなが欲しかった』
- 『パブロフ流』
- 『サクッとうかる』
…どれも良さそうに見えて、選べない。
しかもタイトルも似ているし、どれも「自分向き」に見えるから、判断がつかない。
「勉強する前に、テキスト選びで疲れてしまう…」そんな気持ちになりました。
そもそも、これから始める人が自分向きのテキストを選ぶなんて無理にゃ
書店で“なんとなく”選んだ1冊が、結果的に正解だった
最終的に私が選んだのは、『スッキリわかる 日商簿記2級』という教材です。
選んだ理由は、かなりシンプルで、
- カラーで読みやすそうだった
- 図やイラストが多く、直感的に理解できそうだった
- テキストと問題集が一体になっていて便利そうだった
正直、他の教材と細かく比較したわけではありません。
その場でスマホを使って「簿記2級 テキスト おすすめ」と検索し、レビューが多かった教材を何冊か手に取ってパラパラとめくり、「これなら続けられそうだな」と感じたのが『すっきりわかる』でした。
決め手は「これなら毎日開けそうかどうか」
参考書を選ぶとき、私が大切にしたのは「毎日開けそうかどうか」という感覚です。
中身をパラパラと見て、レイアウトや文字の大きさ、図解の多さなどから「これならいけそう」と思えるかどうか。
『すっきりわかる』は、
- カラーでごちゃごちゃしすぎず、シンプルな構成
- イラストや図解が多く、初心者でもとっつきやすい
- テキストと問題集がセットで、持ち運びやすい
といった点が、自分には合っていました。
実際に毎日少しずつ開いて取り組むことができたのは、「心理的ハードルが低かった」からだと思っています。
欲を言えば、もう少しコンパクトで持ち運びしやすいとありがたかったにゃ
勉強の進め方は“カンニング学習”から
テキストを買ってからは、以下のようなステップで勉強を進めました。
【STEP1】まずはざっと1周目(カンニングOK)
最初は、理解よりも「慣れる」ことを意識して、解説を見ながら問題を解きました。
知らない用語が多すぎて、最初からきっちり理解するのは無理だと割り切って、「とにかく1周すること」を目標にしました。
【STEP2】間違えた問題を重点的に復習(2周目)
解説を読んでもよくわからなかったところや、何度も間違える分野だけをピックアップして、繰り返し復習。
テキストを横に置いて、ノートや余白に書き込みながら進めました。
【STEP3】過去問や模擬問題で仕上げ(3周目)
基本的な流れをつかんだら、試験に近い形式で問題を解く練習。
この段階では、“新しい教材を使おう”という気持ちは全く起きませんでした。
むしろ、「慣れた教材の方が安心して取り組める」と感じていました。
他の教材に目移りしそうになる瞬間もあった
正直、「本当にこの教材でよかったのかな…?」と迷うことは何度かありました。
テキストを読み進めていると、理解できない単元や苦手な問題が出てきます。
そんなときに「他の教材のほうが、わかりやすかったのでは?」と思ってしまうこともありました。
でも、新しい教材を買えば、また最初からやり直し。
これまで積み重ねたものがゼロになるのが嫌で、「それなら、この1冊でなんとかするしかない」と割り切りました。
結果的に、その“割り切り”がよかったと今でも思っています。
迷っている人へのアドバイス:まず1冊決めて始めてみよう
「まだテキストを決めきれなくて、勉強を始められていない」
――もしそういう方がいたら、声を大にして言いたいです。
大丈夫。どれでもいいから、まず1冊決めて始めてみましょう。
比較に時間をかけすぎるより、「今から手を動かす」ことのほうが圧倒的に重要です。
自分に合っているかどうかは、やってみないとわかりません。
そして、やっているうちに“使い慣れて”くるものです。
もちろん、どうしても合わないと感じたら買い直してもいい。
でも、最初の段階で「合う教材を完璧に選ばなきゃ」と思いすぎる必要はありません。
テキスト選びのチェックポイント
迷ったときは、以下のポイントを見てみてください。
- フォントや構成が自分にとって読みやすいか
- カラー or モノクロ、どちらが頭に入りやすいか
- 手に取って、ちょっと「やってみよう」と思えるか
- 問題と解説の距離感(別冊 or 一体型)
これらを見たうえで、「まあこれならやっていけそうかな」と感じたら、十分合格まで使えるテキストだと思います。
よく使われている簿記2級テキスト(ざっくり比較)
参考までに、代表的なテキストと特徴を簡単に比較しておきます。
教材名 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
すっきりわかる | カラー、図解多め、問題一体型 | 忙しい社会人、直感的に学びたい人 |
パブロフ流 | キャラ解説、やさしい文体 | 初学者・イラスト好きな人 |
みんなが欲しかった | 情報量が多い、丁寧 | しっかり理屈で学びたい人 |
どれも人気がありますが、結局は「どれを選ぶか」ではなく、「選んだ1冊をどう使い切るか」がポイントです。
まとめ:完璧じゃなくても、やり切れば合格できる
私は、なんとなく選んだ1冊で、簿記2級に合格しました。
- 他と比べて選んだわけではない
- 途中で不安になりつつも使い続けた
- 使っているうちに“慣れて”きた
- 結果として合格できた
今、もし教材選びで悩んでいる人がいたら、こう伝えたいです。
「完璧じゃなくても大丈夫。まずは手に取って、1ページ開いてみてください」
動き出すことで、不安も少しずつ小さくなっていきます。
そして、やり切った経験は必ず自信になります。

