通信制大学は「卒業しやすさ」で選ぶべき?|サイバー大学・産業能率大学・放送大学を比較
通信制大学を選ぶとき、社会人が最も気になるのが「卒業しやすさ」です。
私自身、慶應通信に8年かけて卒業した経験から言えるのは、卒業率の低い大学を選ぶと、入学時の熱意は時間とともに薄れていき、「続けられない構造」に飲み込まれていくということです。
この記事では、通信制大学の中でも「卒業しやすい」と評判の3校(サイバー大学・産能・放送大学)を比較し、卒業しやすさで選ぶときの判断軸を整理します。
通信制大学を「卒業しやすさ」で選ぶのはアリかナシか
結論から言うと、社会人の通信制大学選びにおいて「卒業しやすさ」を最優先するのは合理的な判断です。
理由は単純で、卒業できなければ学費もリターンも回収できないから。「学びの深さ」「学歴ブランド」を優先しすぎて、慶應通信のように卒業率が10%を切る大学を選んでしまうと、8年通っても卒業できないケースが珍しくありません。
一方で、卒業しやすい通信制大学にもデメリットはあります。卒業の難易度が低いほど、社会的評価や学歴としての重みが弱くなる傾向は否定できません。卒業しやすさと学歴価値のトレードオフをどう取るかが、通信制大学選びの実質的な判断軸です。
卒業しやすい通信制大学3校の特徴比較(サイバー大学・産能・放送大学)
| 大学 | 卒業しやすさのポイント | 向いている人 |
|---|---|---|
| サイバー大学 | 100%オンライン完結、スクーリング不要、学習進度の柔軟性 | 地方在住・出張多い・育児中で通学不可の人 |
| 産能(産業能率大学) | 課題提出中心、時間さえ確保できれば進む構造、実学志向 | キャリアアップ志向で、効率的に卒業したい社会人 |
| 放送大学 | 単位の取り方の自由度が最高、自分のペースで履修可能 | 長期戦も視野に、学びそのものを楽しみたい人 |
3校に共通しているのは、「通学が前提になっていない」「課題提出や試験のスケジュールに柔軟性がある」という点。社会人が通信制大学を卒業しやすい構造を作る上で、この2点は決定的に重要です。
100%オンライン完結で卒業しやすいサイバー大学の特徴
サイバー大学は、入学から卒業までキャンパス通学が一切不要な通信制大学です。
スクーリング(対面授業)が必須となる多くの通信制大学と異なり、すべての授業がオンラインで完結します。フルタイム勤務・地方在住・子育て中など、通学が物理的に難しい人にとっては、卒業しやすさの観点で他校と比べてアドバンテージがあります。
カリキュラムはIT・ビジネス系に強く、ソフトバンクグループが運営する大学であることから、テクノロジー寄りの学びを社会人として身につけたい人に適しています。
慶應通信のような論述試験中心の伝統校とは方向性が異なりますが、「卒業して資格的に大卒の地位を確保したい」「IT領域の体系的な学びがほしい」という社会人には、卒業しやすい通信制大学として有力な選択肢です。
産能・放送大学の卒業しやすさはどこから来ているのか
産業能率大学(産能):課題提出中心の仕組みで進めやすい
産能は、レポート課題と科目修了試験の組み合わせで単位を取る方式が中心です。
論述よりも実践的な内容が多く、社会人が業務経験を活かしながら課題を進められます。
スクーリングはありますが回数は限定的で、社会人の通信制大学卒業率としては高い水準を維持しています。
放送大学:単位の取り方の自由度で長期戦に強い
放送大学は、1学期ごとに必要な単位だけを取る形式が可能で、忙しい時期には1〜2単位だけ、余裕があるときに5〜6単位、というように生活サイクルに合わせられます。
卒業しやすい通信制大学として10年以上のスパンで通う社会人も多く、「焦らず確実に卒業したい」人に向いています。
「卒業しやすさ」を優先するときに気をつけたい3つのこと
卒業しやすい通信制大学を選ぶときは、以下の3点に注意してください。
① 学費総額は「卒業まで何年かかるか」で考える。
学費単価が安くても、卒業まで6〜8年かかれば総額は跳ね上がる
② 就職・転職で評価されるかは別問題。
卒業しやすい大学=学歴として弱いとは限らないが、
業界によって評価は分かれる
③ 「卒業しやすい」は「学ぶ内容が浅い」とは違う。
サイバー大学・産能・放送大学のいずれも、
社会人としての学びの深さは確保できる
まとめ:卒業しやすさを軸にすると通信制大学選びは現実的になる
社会人が通信制大学を選ぶとき、「卒業しやすさ」を最優先することは、決して妥協ではなく現実的な戦略です。
慶應通信のような難関校に挑戦して卒業できないリスクを取るより、卒業しやすい通信制大学で確実に学位を取り、その後の学び直しは別の手段でも継続できる、という考え方の方がROIは高くなります。
サイバー大学・産能・放送大学のうち、自分のライフスタイルと学びたい内容に合った1校を選んでください。
関連記事
▶ 【通信制大学比較】社会人が後悔しない大学選び|慶應・放送・産能・中央・法政を経験から語る
▶ 【脱落率90%の現実】通信制大学の卒業が難しい理由と、8年かけてわかった「卒業できる人の条件」
