勉強を始めたときはやる気があったのに、ある日ふと「これって、なんの意味があるんだろう?」と立ち止まってしまうこと、ありませんか?
私自身、通信制大学で学び直しをしていたときに、何度もそう感じたことがあります。
卒業までの道のりは長く、学費もそれなりにかかる。時間も体力も消耗する中で、「この努力は本当に自分に必要なのか」「やめた方がいいのかもしれない」と迷う日もありました。
資格試験の勉強でも同じです。
数ヶ月〜1年以上かけて取り組む中で、「何のためにやってるんだろう」とふと迷いが湧いてしまう瞬間は、きっと誰にでもあると思います。
今回は、そんな「勉強の意味がわからなくなったとき」に、私自身が心を立て直すのに役立った考え方を、**5つの“処方箋”**として紹介します。
処方箋①:「勉強が進まない…」と感じた日は、“できたこと”に目を向けてみる
勉強には、すぐに成果が出ない時期がつきものです。
通信制大学でも、資格試験でも、数ヶ月〜数年単位で取り組むことは珍しくありません。
特に、働きながら・子育てしながらの勉強は、時間も気力も限られます。
「今日は全然進まなかった…」「この勉強、意味あるのかな…」と思ってしまうのも、無理はありません。
でも、たとえ10分でも、1ページでも、何かに手をつけたなら、それは立派な前進です。
1ページしかできなかった…って思ってたけど、ゼロじゃなかった!よかった…。
できた量より、“やった事実”のほうが大事。行動が止まってないってことは、それだけで価値があるよ。
私自身、まったく集中できなかった日でも「テキスト開いただけでも偉い」と自分に言い聞かせていました。
大事なのは、“できなかったこと”ではなく、“今日できたこと”に目を向けること。
それが、勉強を続けていく力になります。
処方箋②:勉強に意味を感じられない時こそ、「結果」を信じて続ける
私にとって勉強は、結果を出してこそ意味があると思っています。
どれだけ努力しても、合格できなければ履歴書には書けませんし、卒業できなければ学歴にはなりません。
残念ですが、「途中まで頑張った」は、形としては残らないのが現実です。
“報われる努力”には、やっぱり“結果”という証拠がいるんだよね。
うう…つらいけど、たしかにそうにゃ…。
もちろん、結果が出たからといって報われるとは限りません。
でも、結果がなければ報われるチャンスすら手に入りません。
もし今、「なんの意味があるんだろう」と感じているなら、**将来、証明として残る“結果”**に目を向けてみてください。
それが、あなたをまた一歩前に進ませてくれるはずです。
処方箋③:SNSで落ち込むあなたへ。他人の勉強から距離をとる勇気
SNSを開けば、「◯ヶ月で合格!」「育児・仕事・勉強を全部こなしてます!」といった投稿が流れてきます。
すごいとは思います。でも私は、それを見るたびに落ち込みました。
すごすぎて、逆にへこんじゃうにゃ…。自分は、全然進んでない…。
それって、別の土俵にいる人を見て自分を責めてる状態。比べる必要、ないよ。
そもそも、SNSで積極的に発信できる人は、それだけで自信があったり、行動力がある人たちです。
だからこそ、勉強の進みも早く、発信内容も洗練されています。
私のように、自分のペースでしか進めない人にとって、彼らは参考にはなりません。
「似たような人を探そう」と思っても、なかなか見つかりませんし、たとえ見つかっても、“あまりやらない人”を参考にしても意味がないと感じてしまいます。
だから私は、SNSを意識的に遮断するようにしました。
代わりに、自分の記録、自分の気持ち、自分の変化に目を向けるようにしたんです。
「昨日より、今日ちょっと進んだ」
それだけで、自分の軸が取り戻せるようになりました。
処方箋④:「やらなきゃ」に押しつぶされそうなときは、“ここまでの自分”に背中を押してもらう
試験日が近いのに、実力がまだ足りない――そんなときは、「とにかくやらなきゃ」と焦ります。
私も何度も、「今やらないともう間に合わない」と自分に言い聞かせてきました。
でも、「義務感」だけで走り続けると、いずれガス欠になります。
そんなとき、私が意識していたのは、これまでの“できた経験”を思い出すことでした。
- 過去に合格した資格の合格証を見る
- 通信制大学で合格したレポートを読み返す
- 仕事や部活など、過去にやりきった経験を振り返る
あのときも、途中で投げ出さなかった…。じゃあ今回も、できるかも。
やりきった自分”は、今の自分の最大の味方だよ。
もし、まだ学び直しを始めたばかりで、明確な成果がない人は、**勉強以外の“がんばってよかった経験”**を思い出してみてください。
どんな小さな成功でも、「私はこれまでにも頑張れた」という事実は、今のあなたを励ましてくれます。
処方箋⑤:やる気が出ないときは、“止まる勇気”も学びのうち
「意味がわからない」「やる気が出ない」
そう感じたら、無理に前へ進もうとしなくても大丈夫です。
勉強は、短距離走ではありません。
長距離を走るなら、自分のペースで、水を飲み、立ち止まり、呼吸を整える時間も必要です。
私は、「今日はもうやらない」と割り切って休む日を作るようにしてから、むしろ気持ちが楽になり、翌日に向き合いやすくなりました。
今日はもうムリ…って思ってたけど、休むのもアリって聞いてちょっとホッとしたにゃ。
大丈夫。ちゃんと休める人のほうが、結局は“続けられる人”だから。
もちろん、本番直前など、どうしても頑張らなきゃいけない時期もあります。
でも、“やめないための休息”は、前に進むための戦略でもあるのです。
おわりに:意味は、あとから見えてくる
勉強の意味って、やっている最中には見えにくいものです。
特に、忙しい生活の中で取り組んでいると、「何のためにやってるんだろう」と感じてしまうのは自然なことです。
今日、ほんの少ししかできなかった…。でも、それでも意味はあるのかな…。
あるよ。小さな歩みでも、“やめなかった”っていう事実が、いちばんの意味だから。
振り返ったとき、「この時間、無駄じゃなかったな」と思える日がきっと来ます。
だからこそ、比べず、焦らず、自分の歩幅で。
止まりながらでも、休みながらでも、あなたのペースで前に進んでいきましょう。