学び直し

学び直しが向いている人・向いていない人の特徴|成功する人の共通点とは

学び直しがうまくいく人には“ある共通点”があります。

学び直しが続く人と挫折する人。その差は才能や時間ではなく、「完璧を求めない割り切り力」と「小さな積み重ねを続けられる愚直さ」にあります。


通信制大学や資格取得は、学校のような強制力がなく、すべて自己管理。モチベーションを保てなければ、孤独感や焦りから挫折してしまうことも珍しくありません。


私自身、通信制大学や簿記の資格取得に取り組んだ経験がありますが、勉強を完璧に進めたいと思っていた当時は「全部やらないと意味がない」「覚えられない=ダメ」と自分を追い詰め、何度も手が止まりました。しかし、勉強法を“柔らかく”切り替えてからは、少しずつでも前に進めるようになりました。


この記事では、学び直しに向いている人・向いていない人の特徴を、実体験に基づいて解説します。「学び直したいけど自信がない…」という方の判断材料になれば嬉しいです。

シロ

学び直しって続かないそうと思っている人でも、考え方を変えるだけで続けやすくなることもあるにゃ。

【実体験】学び直しが向いていないと感じた瞬間

私が通信制大学に入学した当初は、やる気に満ちていました。「最短卒業」「評価はA判定」「レポートは毎週提出」など理想を浮かべていました。けれど、いざ始めてみると、想い描いたとおりに進まない状況と、孤独との戦いが始まります。

  • 時間割もなければ、先生もいない
  • 単位は一つひとつ地道に積み重ねるしかない
  • 卒業までの道のりが遠く、ゴールが見えない

正直、何をやればいいのかもわからないし、せっかくレポートを提出するなら良いものを出したいと思っているうちに、何もせずに半年が経過。こんなことなら早く出せば…と後悔がありました。

「なんのためにやってるんだろう」「これって在籍している意味あるの?」と卑屈になることも多々。正直、モチベーションが続かず、自分には向いていないと思うことの方が多かったです。

みけ

半年経過…

【実録】慶應通信1年目|30代・子育て中でも学び直しを続けられた理由 30代、フルタイム勤務、子育て中。そんな私が通信制大学に入学して、卒業できるなんて想像もしていませんでした。 それまで、ずっと引...

完璧主義の人は、学び直しでつまずきやすい

私自身、かつては強い完璧主義者でした。

  • 本は最初から最後まで読みたい
  • ノートもきれいにまとめたい
  • テキストにはなるべく書き込みたくない
  • 高得点を狙いたい

けれどこの「丁寧さ」が、逆にブレーキになり、モチベーションを維持することを難しくしていたのです。

でも、今では考えが180度変わりました。

  • 参考書は3割理解できればOK
  • 解けない問題だけ戻って確認すればいい
  • 道具や字のきれいさは合否に関係ない
  • 過去問は7割解けていれば十分

本質的には「理解できるかどうか」「資格なら合格基準点を達成しているかどうか」がすべて。完璧を求めすぎると、逆にやる気を失ってしまうと痛感しました。

完璧主義をやめて得たもの

学び直しに向いている人の特徴は、ズバリ「割り切れる人」です。

  • 1分でもやれたらOK
  • やらなかった分を取り戻そうとしない
  • 毎日少しずつ進められれば御の字

完璧にこだわらないことで、「今日はできた」という成功体験が積み重なっていきます。「今日は1分しかできなかった」ではなく、「今日も1分できた」に変わった瞬間、学び直しは一気にラクになりました。

みけ

えっ!「1分だけでもOK」?

シロ

むしろ、毎日1分でも触れてる人の方が最終的に勝つんだよ。学び直しって、短距離走じゃなくて“持久走”だにゃ。

学び直しで得られたこと

正直に言うと、通信制大学や資格を取得しても、昇格に影響するわけでもなく、給与が上がったわけでもなく、転職が爆発的に有利になったわけでもありません。

でも、転職活動のときにこうした効果はありました。

  • 履歴書に書ける内容が増えた
  • 「大卒以上」「簿記2級以上」などの応募要件を満たせるようになった
  • 学歴・資格は“わかりやすい実績”として評価されやすい

お金や即効性を求める人には物足りないかもしれませんが、「他人からの信頼」や「選択肢の広がり」には確実につながります。私自身は現在のところ、大きな影響はありませんが、今後はどこかで大きく役に立つ機会があるのかもしれません…

やり抜く力とやめる勇気

ここまで読むと、「割り切りが大事」と思われるかもしれませんが、それでも最後に必要なのは”やり抜く力=気合”です。

結局、精神論か⋯と思った方もいるかもしれませんが、単に気合でやり抜くといことではありません。「本当に必要だ」「絶対に取得したい資格だ」と思えるものであれば、気合も必要ということです。

そのため、そう思えないものであれば、途中でやめることも考えても良いかもしれません。

  • 本当に大切だと思うことは、寝る時間を削ってでも集中する
  • でも、優先すべきことがあれば途中でやめてもいい

「途中でやめるのは悪いこと」ではなく、「やるべきことが他にあるから辞めた」と言える自分でいられるかが大事なのです。

みけ

始めたからには絶対最後までやらなきゃって思ったけど…途中でやめてもいいの?

シロ

大事なのは”何のためにやってたか”。目的が変わったなら、やめるのも立派な選択だにゃ。

まとめ:学び直しが向いている人・向いていない人

学び直しは、やる気だけでは続きません。
時間・お金・体力のバランスが取れているか、孤独でも自分を管理できるか、そして「やらなきゃ」という義務感だけでなく「やりたい理由」が明確かどうかが大きな分かれ目です。

向いている人は…

  • 完璧を求めすぎず、できたことを評価できる人
  • モチベが下がっても、短時間から再開できる人
  • 途中でやめても自分を責めず、優先順位を切り替えられる人

向いていない人は…

  • 一度つまずくと放置してしまう人
  • 他人の評価(偏差値や肩書き)に過度に縛られる人
  • 「まとまった時間が取れないからできない」と言い訳してしまう人

学び直しは、目的が明確で、自分のペースで継続できる人に向いています。完璧を求めすぎず、「まずやってみる」姿勢が大切です。逆に、すぐに結果を求めたり、完璧にこだわって手が止まってしまう人は、長続きしにくいかもしれません。
自分の性格や環境を理解し、無理のない方法で続けることが、学び直しを成功させる鍵です。