学び直し

資格を取っても人生が変わらない理由―学び直しの”その先”で立ち止まる人へ―

こんにちは、シロです。

この記事では、学び直しに対する今の私の率直な想いを述べたいと思います。

簿記2級、ITパスポート、慶應義塾大学(通信教育課程)の卒業。
この数年、私はずっと「学び直し」を続けてきました。

でも正直に言います。
人生が劇的に変わったわけではありません。

履歴書に書ける資格は確かに増えました。
“努力してきた”という自負もあります。
でも、自分の選択肢が広がった実感は、正直ほとんどありません。

資格を取っても、大学を卒業しても、大きな変化はありませんでした。

シロ

資格を取れば何か変わると思ってたのに、現実は静かなまま…

みけ

うん。でも、それってシロだけじゃないと思うよ。

学び直しても、選択肢が広がらない現実

「資格を取れば転職できる」「キャリアの幅が広がる」
そう信じて勉強を続けてきたけれど、現実はもっと複雑でした。

資格も大卒も“入口”にすぎません。
そこからどう動くかを考えなければ、何も始まらない。

たとえるなら、資格は「鍵」です。
でも、その扉を開けて中に入る勇気までは与えてくれません。

私はずっと鍵ばかり集めていたのかもしれません。
“安心感”が欲しくて、勉強する。
でも、扉の向こう側に足を踏み出すのが怖い。
だから、どれだけ鍵を集めても、景色は変わらなかった。

みけ

つまり、“資格コレクター”状態だったってこと?

シロ

うん。でも、そうやって悩む人こそ、本気で自分の人生を考えてる証拠だと思う。

それでも学びを続ける理由

じゃあ、意味がないのかと言われたら――そうじゃない。

私にとって学び直しは、焦りや不安の中で「立ち止まらないための行動」でした。
社会の変化が速すぎて、
「このままでいいのか」「自分のスキルは通用するのか」と不安になる。

そんな時、学ぶことは“希望の灯”になる。
たとえ今すぐ結果が出なくても、
「自分は何かを掴もうとしている」という感覚だけは残るんです。

たとえば簿記を学んで、お金の流れを理解できるようになった。
ITパスポートを通して、仕組みやデジタルの視点を持てた。
通信制大学で、学ぶ習慣と自信が身についた。

それは「選択肢を広げる前段階」だったのかもしれません。
資格そのものではなく、学びをどう使うかを考え始めた瞬間から、
本当の意味で道が分かれていくのだと思います。

学びか、行動か。揺れ動く気持ち。

ただ、ここからが難しいです。
私は今、「学び続けるべきか」「行動に移すべきか」の間で揺れています。

正直、学び直しをしても生活は変わらない。
それなら、仕事を辞めて挑戦した方が早いのではないか――そう思う瞬間もあります。人生は一度きりです。

でも、家族がいる以上、大きなリスクは取れない。
起業や転職も簡単には踏み切れない。
だからこそ、「学びながら、今できる行動を探る」という中間地点に立っています。

みけ

迷ってる自分を責めないで。中途半端って、“止まってない証拠”でもあるから。

シロ

うん。むしろ、行動する前の“助走期間”なんだよね。

助走がなくても飛べる人もいます。でも、多くの人は悩んで、苦しんで、考え抜いて、決断するのではないでしょうか….

意味を見つけるのは、結果ではなく過程の中にある

資格を取っても、すぐに結果は出ません。
でも、それでも学び続ける人がいるのは、
「変わりたい」という想いが本物だからです。

学び直しは、目に見える成果を出すためのものではなく、
“自分の中の軸”を見つけるためのプロセスなのかもしれません。

私は、資格を取っても人生が変わらなかったことを、
「失敗」とは思っていません。
むしろ、「これからどう変えるか」を考えるための出発点だと思っています。

このブログでは、
“資格を取った先に何が待っているのか”
“学びをどう活かしていけるのか”
そのリアルな過程を、これからも正直に書いていきます。

シロ

学び直しの“正解”って、きっと誰かが決めるものじゃないんだね。

みけ

うん。自分のペースで、変わっていく自分を信じればいい。

終わりに

学び直しで人生が変わる人もいれば、変わらない人もいる。
でも、本当の意味で“終わり”なのは、学ぶことも、考えることもやめた時です。

私はまだ、途中。
でも、途中だからこそ書けることがあると思っています。
資格を取っても人生が変わらなかった、そのリアルを――
これからも残していきたいと思います。

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