こんにちは、シロです!
私の卒業経験から4年で卒業可能かお話します。
「慶應通信って、4年で卒業できるの?」
入学前、私も同じように疑問に思っていました。
私の場合、最短卒業を目指して入学したものの、現実は思い通りにはいかず──
気づけば在籍8年。仕事・育児・勉強の両立に何度も挫けかけました。
それでも、途中で投げ出さずに卒業までたどり着いた今だからこそ、
「4年で卒業は本当に可能なのか?」をリアルに伝えられます。
結論からいえば、慶應通信を4年で卒業することは、不可能ではありません。
ただし、それには「生活をすべて慶應通信に合わせる覚悟」が必要です。
無理のない範囲であれば、5〜6年が現実的なラインです。
この記事では、私の体験をもとに慶應通信について解説します。
これから慶應通信に挑戦する方、在学中で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
多くの人が疑問に感じるテーマです。
ぜひ、最後まで読んでください。
慶應通信を4年で卒業できるの?
慶應義塾大学通信教育課程──いわゆる「慶應通信」は、社会人でも学士を取得できる数少ない道のひとつです。
入学前・入学時に「4年で卒業できるの?」という声はとても多いと思います。
実際に私も、入学前は「最短4年で卒業する!」と意気込んでいました。
けれど、現実はそう甘くありませんでした。
私は、2014年10月に入学して、2022年9月に卒業したので、8年間在籍して卒業しています。
ただ、「8年かかった=失敗」だったとは思いません。
今回は、私自身の体験を踏まえながら、
「4年卒は本当に可能なのか」「現実的なペースはどれくらいか」を正直にお話しします。
実際に在籍してみて、4年間で卒業できるか検証してみたよ。
私の場合、8年間のうち「ほとんど何もできなかった時期」が約2年ありました。
そこを除けば、実質6年間。
もし慶應通信に“全振り”して”無理をして”いたら、さらに2年短縮できたと思います。
でも、現実的なラインは5〜6年です。
全力で取り組めば4年卒も理論上は可能ですが、
社会人が無理なく続けるには、6年前後を見ておく方が現実的です。
この検証を通して感じたのは、
「最短を狙う意識は必要だけど、焦りすぎないことが大切」だということです。
自分の健康、仕事や家庭に影響がない範囲で取り組むことが、結果として、卒業への近道になります。
現実的なラインがわかっていれば、焦って空回りしなくなる!
4年卒が可能か検証した結果
私は結果として8年間在籍して卒業しました。
ただ、「4年で卒業できたか?」を振り返ると──
絶対に不可能ではありませんが、かなり厳しかったと思います。
ほぼ勉強できなかった期間が約2年間あり、そこを除けば実質6年。
仮に慶應通信に全振りしても、半年〜1年の短縮が限界だったでしょう。
結果的には「5〜6年で卒業」というのが、現実的なラインだと感じます。
慶應通信に向いている人・向いていない人
最初に言っておきたいのは、慶應通信は“誰にでもおすすめできる”学び方ではないということです。
卒論が必須で、しかも学術論文として仕上げる必要があります。
担当教官から卒論指導を最低3回受けることが条件となっています。指導を受ける時期や日時は指定されるので、自分でコントロールできません。
仕事のスケジュールと調整が難しい。
また、卒論はすでに研究されているテーマから選択する必要があります。
興味がある分野でも先行研究がないテーマは選択できません(正確には担当教官が見つからず、卒論指導を受けられない可能性があります)。
卒論完成まで、過去の研究論文を最低50本程度は精読し、内容を把握することが求められます。
私の場合は、約40冊の研究論文と約50冊の文献をを分析し、卒論を完成させました。(たぶん、これでもかなり少ない方です。)
そのため、誤解を恐れずに言うと「学位だけほしい」という人には、卒論がない大学をオススメします。
逆に、「研究したいテーマがある」「学び直しを通して、自分をもう一段ステップアップさせたい」「本格的に学問に向き合いたい」という人には、慶應通信は非常に魅力的な環境になります。
卒論の有無で、卒業できるか・できないかのハードルはかなり違う
入学時の思い込みと、現実のライフステージの変化
入学当初、私は子どもがいなかったので、「自分で勉強時間を自由にコントロールできる」と思い込んでいました。
でも、数年後には育児や仕事の変化もあり、学びの時間を確保するのが想像以上に難しい状況になりました。
通信制大学の一番の落とし穴は、
「人生のライフステージが変化する」ことを見落としがちな点です。
長期間の在籍になるので、環境が変わるということは普通です。
4年間あれば、ライフステージが変化してもおかしくはありません。当初予定しなかったことが起きるのは当然のことであって、自分自身でコントロール困難な場面もでてくると思います。
だからこそ、できるだけ早く卒業を目指す意識が大切です。
時間が経てば経つほど、優先順位は変わり、勉強が後回しになってしまうからです。
”無理はしない”でも、卒業は最短を目指して勉強を進めたほうがいいです。
壁にぶつかった瞬間と、心が折れた日々
慶應通信の壁は、レポート再提出の嵐です。
「これで大丈夫だろう」と出したレポートが、不合格で戻ってくる。
しかも、何度書き直しても再提出。
そのたびに「またか…」と心が折れました。
提出期限に間に合わないこともあり、モチベーションが一気に落ちた時期もあります。
再提出時に”コメント”をもらうけど、そこだけ修正しても合格がもらえないこともある。
そんな時、私を救ったのは「やる気」ではなく、「習慣」でした。
正直、勉強をしたくない日なんて数え切れないくらいありました。
でも、とりあえずパソコンを開く。
何も考えず、手だけ動かす。
最初の5分が勝負です。
やる気に頼ると、いつまでも始められません。
無心で始めてみると、不思議と少しずつ集中できるようになりました。
慶應通信では、「まとまった時間が取れたらやろう」ではなく、
“毎日数分でもやる”ことが重要です。
やる気に頼ると危険にゃ。今日の5分が未来を変えるにゃ。
5分でも、10分でもいい。
一日やらないと、次の日にどんどんハードルが上がっていきます。
3週間継続できれば習慣化すると言われているので少しでもやるのが重要。
ただし、習慣だけでは伸びません。
「この日までにレポートを出す」「この試験で合格する」といった期限を設けて、時には少し無理をする日を作る。
このメリハリがあると、ペースが安定します。
最終的に気づいたのは、
慶應通信の学びは「卒業するための勉強」ではなく、
「自分を変えるための挑戦」だったということです。
今でも勉強の習慣化できているし、ここぞの集中力はすごいにゃ。
1日やらないと、ずるずると延びていく。
でも、たとえ5分でも続けることで、少しずつ自分の習慣や思考が変わっていきました。
卒業まで8年かかりましたが、振り返ればすべての時間が無駄ではなかったと感じています。
まとめ:4年卒は“理論上可能”、でも現実は“自分次第”
今回は「慶應通信を4年で卒業できるのか」について解説しました。
☆ 4年で卒業は不可能ではないけど、無理のない範囲は5〜6年。
☆ 単に学位がほしい人は卒論のない大学がオススメ。
☆ ライフステージが変化することを認識しておくことが大切。
慶應通信を4年で卒業することは夢ではありません。
ただし、それには「生活をすべて慶應通信に合わせる覚悟」が必要です。
多くの人にとっては、5〜6年が現実的なライン。
でも大切なのは、何年かかるかではなく、続けられる仕組みを作ることです。
慶應通信の学びは、あなたの人生を確実に豊かにしてくれます。
焦らず、自分のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。


