学び直し

【体験談】社会人の勉強で差がつく人・つかない人の違い|考えて続ける人が最後に勝つ

なぜ社会人の勉強に「差」がつくのか

社会人になってから勉強を続ける人は本当に少ない。

けれど、続けている人の中にも「伸びる人」と「伸び悩む人」がいる。

その違いは、センスでも才能でもない。

一言で言えば「考える力」と「競争心」だと思う。

学生時代のように誰かが教えてくれるわけではない。

だからこそ、社会人の勉強は「考えながら行動できるか」で差がつく。

最初のうちは、その意味がよく分からなかったが、今ははっきりと言える。

劣等感から始まった「学び直し」

私の職場は、旧帝大や早慶、国立大、MARCHといった有名大学出身者ばかり。

高卒で入った私は、いつも肩身が狭く、恥ずかしいと思っていた。

同僚の会話は専門用語が飛び交い、話を聞くだけで精一杯。

みけ

そんな環境だと、勉強どころか自信もなくなっちゃいそうだね……

シロ

うん。でも、そこで“やっぱり自分もやろう”って思えるのがすごいよ。

しかも、妻も高学歴で、国家一種や弁護士試験に合格していて自宅でも劣等感を感じることも……。

家の中でも外でも、常に“格差”を意識していました。

みけ

うわぁ……完全にアウェイだ。

シロ

でも、そういう環境って、逆に“見返してやる”って火がつくんだよね。

学び直しのきっかけは、この小さな悔しさでした。

ただ、周りには勉強していることを言えなかった。

「頑張ってる姿を見せたくない」――そんなプライドもあった。

それでも家族は応援してくれた。

慶應通信を卒業したとき、家族が心から喜んでくれたあの瞬間は、

今でも忘れられない。

モチベーションを維持するためにやったこと

正直、最初は地獄のようだった。

もともと勉強の習慣がなく、机に向かうだけで苦痛。

ノートに書く以外の勉強法も知らなかった。

みけ

最初の一歩って本当にしんどいよね。何から始めたらいいのかも分からないし。

シロ

うん。でも“まずやってみる”を繰り返せる人が、最後は続くんだよ。

それでも、「5分でもいいからやる」と決めた。

忙しいを言い訳にしたら、きっと一生やらないと思ったからだ。

続けるうちに少しずつ慣れてきて、勉強法の本を読みながら自分に合う方法を探した。

完璧主義を手放して「1分でもやれたらOK」「3割覚えられれば上出来」と思うようにしたら、不思議と続けられるようになった。

勉強が“結果”ではなく“思考”を変える

続けるうちに気づいたのは、知識だけでなく“思考の質”が変わるということ。

専門用語や制度を理解できるようになり、職場での会話にも余裕が出てきた。

シロ

学ぶって、“分かるようになる”だけじゃなくて、考え方そのものが変わるんだね。

みけ

わかる。ニュースとか、日常の見方まで変わるもんね。


ある日、自分が話している内容に周りがついてこれない場面があり、

「いつの間にか逆転している」と感じた。

ニュースを見ていても、税制度や経済の話を妻に説明できるようになった。

「そういう見方があるんだね」と言われることが増え、

学びが生活の中に根を張っているのを感じた。

ただ、それで給料が上がるわけではなかった。

異動や期待値は上がったが、でも、報酬にはつながらない。

みけ

うーん、努力しても報われないのは正直つらいよね。

シロ

でも、報酬よりも“考え方が変わった”って感じられるのは、すごい価値だと思う。

正直、報われないと思った瞬間もある。

それでも続けられたのは、「習慣」と「負けず嫌い」のおかげだったと思う。

社会人として「差」をつける2つの力

勉強していて思うのは、差をつける人は「考える力」と「競争心」を持っているということ。

何も考えずに、言われたことだけをやる人は多い。

でも本当に成長する人は、常に考えている。

「どうすれば効率よくできるか」「誰のためにこの仕事をするのか」

そうやって目的意識を持って動く人は、知識の吸収も速い。

みけ

“考えて動く”って言葉、簡単そうで一番難しいやつだね。

シロ

うん。でも、それができる人は少ない。だからこそ差がつくんだよ。

もうひとつは「競争心」。

誰かと直接比べる必要はないけれど、

「自分の中の昨日」に負けたくないという意識は大事だと思う。

質問する人、自分の意見を言える人も強い。

日本では少数派かもしれないが、

自分の頭で考えて意見を言える人は、どんな環境でも結果を出せる。

まとめ|報われない努力もある。でも、考えて続ける人が最終的に差をつける

正直、勉強してもすぐには報われない。

知識を積み上げても、誰も評価してくれないことも多い。

それでも、「考えて続ける人」は確実に変わっていく。

知識の量だけでなく、思考の深さ、判断力、視野。

これらは一朝一夕では身につかない。

途中で諦めた人には見えない景色がある。

社会人になってから差がつくのは、

時間でも学歴でもない。

「考えながら続けたかどうか」――それだけだ。

みけ

報われないときほど、考えて、続ける。……簡単じゃないけど、それが本当の強さだね。

シロ

うん。誰かに見えなくても、“差”はちゃんと積み上がってる。

今、結果が出なくてもいい。

誰に認められなくてもいい。

考えて、地道に続けているその姿勢こそが、

いつか本当の“差”になる。