「簿記2級、独学でいけるのか?」

これ、ネットで調べると答えがバラバラで、余計に迷いますよね。「いける」という人もいれば、「かなり難しい」という人もいる。

私はシロ、30代後半。子育てしながらフルタイムで働きつつ、独学で簿記2級に合格しました(2025年5月、現在は1級に挑戦中)。社労士は独学を4ヶ月で中断した経験もあるので、「独学の限界」についても実体験ベースで語れます。この記事では、「何から始めるか」「テキストはどれがいいか」「勉強時間はどのくらいか」「過去問はどう使うか」まで、ひとつにまとめました。

簿記2級、独学でいける?正直に答える

結論から言います。いける人といけない人がいます。「全員独学でいける」とも「みんな講座が必要」とも言いません——どちらも正直じゃないからです。

独学に向いている講座の検討をすすめる
簿記3級を取得済み3級から直接2級を目指している
毎日30分以上確保できる勉強時間がバラバラで不安定
わからない部分をネットで調べられる誰かに質問できる環境が欲しい
過去問を自分で分析できるどこが弱点かわからないまま進んでしまう
モチベーションを自己管理できる期限がないと動けない

どちらに多く当てはまるかで、独学か講座かを判断するのが現実的です。

まず何から始めるか——最初の1週間でやること

やること1:テキストを1冊だけ買う

まずこれだけ。複数冊買わない。比較しない。1冊決めて買う。最初に2冊も3冊も買うと「どっちを読めばいいか」で迷い始めます。迷う時間は勉強時間ではありません。

やること2:試験日を決めて逆算する

日商簿記検定は年に3回(2月・6月・11月)あります。次の試験日から逆算して「1日に何ページ進めばいいか」を計算する。たとえば試験まで3ヶ月でテキストが300ページなら、1日3〜4ページ。それだけわかれば、今日何をすべきかが見えます。

やること3:第1章を通読する(手を止めない)

最初から問題を解こうとしなくていいです。まずテキストの第1章を、わからなくてもいいので通読します。全体像を先につかむことが目的。「わからないまま進む」のが怖い方もいますが、最初はわからなくて当然です。2周目に読むと、1周目より必ずわかります。

テキスト選びはシンプルに考える

テキスト選びで迷いすぎる人がとても多い。でも正直に言います。どのテキストも、やり切れば合格できます。問題はテキストではなく、やり切るかどうかです。

あえて1冊すすめるなら「スッキリわかる 日商簿記2級」シリーズです。会話形式で読みやすく独学者に向いていて、商業簿記・工業簿記それぞれ1冊ずつで完結します。「みんなが欲しかった!」シリーズもカラーで見やすくておすすめです。書店でパラパラ見て、読みやすいと感じたほうを選べば十分です。

大事なのは、選んだら浮気しないこと。他のテキストが気になっても、1冊をやり切ることを最優先にしてください。

勉強時間の現実——目安と私の場合

よく言われる目安は「250〜350時間」です。簿記3級合格済みで独学の場合の話です。

1日の勉強時間合格までの目安期間
1時間約8〜12ヶ月
1.5時間約5〜8ヶ月
2時間以上約4〜6ヶ月

私の場合は、1日に確保できる時間が40〜50分程度でした。約10ヶ月かけて合格しました。「300時間」と聞いても怖がる必要はない、というのが実感です。1日1時間を約10ヶ月続ければ届く計算です。勉強時間の長さより「毎日触れているか」のほうが、記憶の定着という面では重要です。

過去問はいつから?どう使うか

私の考えは、テキストを1周したらすぐに始める、です。完璧に理解してから始めようとすると、いつまでも過去問に進めません。最初は解けなくて当然。過去問を「テストの場」ではなく「もう一つの教材」として使うのが正しい向き合い方です。

  • 時間を計って本番と同じ条件で解く(制限時間90分)
  • 解き終わったら採点前に、自信のない問題に印をつける
  • 採点して、間違えた問題だけテキストに戻る
  • 同じ問題を1週間後にもう一度解く
  • 直近5〜6回分を繰り返す

点数が55〜65点で止まったときの対処法

過去問を解き始めて、最初は40点台。少しずつ上がって50点・60点。でもそこから上がらなくなる——合格ライン70点まであと一歩で止まるのは、あるあるです。

このゾーンで止まる原因は、たいてい2つのどちらかです。

原因1:同じ問題を繰り返して「解き方を覚えている」だけ

問題を見た瞬間に条件反射で解けるようになっているが、初見の問題では歯が立たない状態です。対策は、解いたことのない回の過去問を追加するか、模擬試験形式の問題集を使うことです。

原因2:特定の単元が根本的に理解できていない

連結会計・リース取引・税効果会計・標準原価計算あたりは「なんとなく解ける」では点が取れない単元です。仕組みからテキストに戻るか、YouTubeの解説動画を使うと理解が一気に進むことがあります。

それでも伸びない場合は、独学の限界かもしれません。私は社労士でそれを体験しました。わからない部分を質問できる環境があるかないかは、大きな差です。

まとめ——迷う時間より手を動かす時間を増やす

  • テキストは1冊選んでやり切る
  • 最初の1週間でテキスト・試験日・1日の目標ページ数を決める
  • 勉強時間の目安は250〜350時間。1日1時間なら約10ヶ月
  • 過去問はテキスト1周後すぐに始める、「教材」として使う
  • 55〜65点の壁は「パターン暗記」か「理解不足」が原因
  • 独学に限界を感じたら通信講座への切り替えを検討する

何から始めるかを考える時間より、テキストを1ページ読む時間のほうが価値があります。今日、テキストを1冊注文する——それが最初の一歩です。

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